ドローン操縦士回転翼3級のDPA認定資格を取得するには?費用やドローン国家資格の試験概要を解説
・「ドローン操縦士回転翼3級ってなんですか?」
・「ドローン操縦士回転翼3級は国家資格なんですか?」
・「ドローン操縦士回転翼3級を持っていると何ができるの?」
この記事を読まれている方はこのような疑問を抱えているのではないでしょうか?
この記事では、ドローン操縦士回転翼3級の概要と免許の取得方法について解説したあと、DPA認定校の受講料や更新料など資格の取得に伴う諸費用をわかりやすくご説明します。
また、ドローン操縦士回転翼3級を取得するメリットやドローン操縦士回転翼3級(民間資格)とドローンの国家資格の違いについて明らかにしますので、ぜひ最後までご覧ください。
【DPA認定資格】ドローン操縦士回転翼3級とは(民間資格)
ドローン操縦士回転翼3級とは、DPAが2017年6月より、ドローン操作技術における認定資格の制度化を開始したものを指しています。これは、企業や個人が最先端で安全にドローンを活用することを目的として作られた制度です。
以下の表はドローン操縦士回転翼3級の基本情報です。
対象 | ドローン操縦初心者 |
適正要件 | F年齢:15歳以上、視力、色覚、身体要件あり |
認定内容 | ・小型無人航空機を安全に飛行させるために必要な基礎知識 ・小型無人航空機を安全に操縦する基本技能 |
認定証発行機関 | 一般社団法人ドローン操縦士協会 |
有効期間・更新 | 2年間/更新には更新料が必要になります。 |
この認定資格は、「小型無人機に関する官民協議会」が策定した「小型無人機の活用及び技術開発に関するロードマップ」に沿って設計されており、資格の種類は飛行能力とドローンの形状に応じて分類されています。
DPA(ドローン操縦士協会)とは、2016年6月にドローン操縦士の技術・技量の発展を目的に、航空の安全確保につとめ当該技術・知識の普及と諸般の調査研究を行うことを目的として設立された団体です。
2017年6月1日に国土交通省登録管理団体として認定されました。
ドローン操縦士回転翼3級ができること
ドローン操縦士回転翼3級を所持している方は、カテゴリーⅡまでの飛行が可能です。
カテゴリー | 概要 |
---|---|
カテゴリーⅠ | 特定飛行に該当しない飛行(航空法の飛行許可・承認は不要) |
カテゴリーⅡ | 特定飛行のうち、第三者の上空を飛行しない |
カテゴリーⅢ | 特定飛行のうち、第三者の上空で特定飛行を行う |
ドローン操縦士回転翼3級の取得方法を解説
ドローン操縦士回転翼3級を取得するにはDPA資格認定校で受講する必要があります。
DPA資格認定校は全国にあり、誰でも取得しやすい体制を完備。遠方から来る方であっても遠方者向けの受講プランを用意しているため安心して受講することができます。
ドローンスクールでは、ドローンの構造や航空法などの雑学や10時間以上の飛行練習といった実技まで優秀な講師のもとで学び、ドローンに関する知識や経験を積むことが可能です。
訓練が終了すると、受講先のスクールにて筆記・実技試験が実施されます。
試験に合格後、DPAwebサイトにて登録。登録時には、登録費用がかかるため注意が必要です。
ドローン操縦士回転翼3級の試験内容
ドローン操縦士回転翼3級の試験内容は以下の通りです。
項目 | 具体的な試験内容 |
---|---|
基礎知識 | 用語・動作・単位 |
物理学 | 力学 |
工学 | 航空工学 |
気象 | 気象学基礎 |
専門知識 | 機体構造・姿勢制御・動力/バッテリー・送信機・TEM/SRM/CRM |
法令 | 無人航空機関係・電波関連 |
ドローン操縦士回転翼3級の難易度は高いのか
ドローン操縦士回転翼3級は実技訓練や試験が難しい傾向があります。そのため、実技訓練から筆記学習までドローン資格を保有している講師から直接指導を受けることができる未経験者コースで受講することがおすすめです。
ドローン操縦士回転翼3級の取得費用を解説
ドローン操縦士回転翼3級の資格を取得する際、以下の費用がかかります。更新料など2年毎に支払必要があるためよく目を通しておきましょう。
・DPA認定校の受講料の相場
・資格申請・証明書発行の費用
・更新料
DPA認定校の受講料の相場:20万円前後
「ドローン操縦士回転翼3級」の取得に伴う費用は20万円前後です。
この資格を取得するためのコースは全国的に受講料に変動は少なく、全国にあるどのDPA認定校で受講しても費用に大きな差分が生まれることはありません。
この資格は、一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA)が認定する資格で、回転翼航空機の飛行に必要な基礎知識と操縦に必要な基本操作技術を認定するものです。
資格申請・証明書発行の費用:37,000円
DPA認定校にて実技・筆記試験に合格したあと、資格の申請と証明書の発行をする必要があります。これらにかかる費用は以下の通りです。
・資格申請費用:25,000円
・証明書発行の費用:12,000円
更新料:12,000円
車の免許と同様に「ドローン操縦士回転翼3級」の取得から2年ごとに資格の更新をする義務があります。更新にかかる費用は12,000円です。
ドローン操縦士回転翼3級を取得するメリット3つ
ドローン操縦士回転翼3級を取得すると、以下のようなメリットがあります。
・飛行許可申請を一部省くことができる
・DPA技能会員の特典が受けられる
・ビジネスシーンで信頼感を得ることができる
飛行許可申請を一部省くことができる
ドローン操縦士回転翼3級を取得すると、ドローンを飛ばす際に国土交通省への飛行申請を一部省くことができます。
また、ドローンは免許がなくても飛ばすことはできますが、ドローンを飛ばす場所によってはその都度国土交通省に飛行許可を得るために申請する必要があるため、手続きに時間がかかるでしょう。
DPA技能会員の特典が受けられる
DPA技能会員は以下の特典を利用可能です。資格取得後も保険が付いていたり、飛行申請代行サービスの割引など様々な特典を利用して、ドローンを操縦することができます。
・ドローン総合保険が自動付帯である
・飛行許可申請代行サービスが常時割引される
・DPA動画コンテンツサービスを無料で視聴可能
・「ドロサツ!!」にて機体レンタルをDPA会員特典価格で利用可能
ビジネスシーンで信頼感を得ることができる
ドローン操縦士回転翼3級を取得することで、ビジネスシーンでクライアントから信頼感を得ることができます。
しかし、物流系など第三者の上空でドローンを飛ばすような飛行をする方は、国家資格(一等ライセンス)を取得しなれければいけないため注意しましょう。
ドローン操縦士回転翼3級(民間資格)と国家資格の違い
ドローン操縦士回転翼3級とドローンの国家資格の大きな違いは、飛行レベル4で飛行できるか否かという点です。
ドローン操縦士回転翼3級は民間資格であるため、飛行レベル4でドローンを操縦することはできません。国家資格であっても、一等ライセンスの取得者でなければ、飛行レベル4でドローンを操縦することができないため注意が必要です。
また、国家資格を所持者のみ飛行レベル3までの飛行許可申請が不要である点も大きな違いとなります。
ドローン操縦士回転翼2級とはなんですか?
ドローン操縦士回転翼2級という資格はありません。
国家資格に、二等無人航空機操縦士という資格があるためこの資格と間違えているかもしれません。